ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
【評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 69件
不可解だが魅力的井戸や壁抜けに象徴される、無意識の方向に主人公がどんどん向っていくので、私はこの主人公が「本当に」「今」生きているのか、はらはらしながら読んでいた。意識が無意識にむかっていくと、人間は生きているのか死んでいるのかわからないような状態になる。井戸を掘るまではいいが、壁を抜けてしまうのはそういう意味でとても怖いことだ。戻ってこれないことだってあるから。こちら側とあちら側は、紙一重で違う世界なのだ。第三章で最後、笠原メイに会うという設定がなければ、私はこの主人公が最後までこちら側に戻ることができたか不安なままであったと思う。最後を読んで安心した。
日常生活って、現実的にはなにがあるということでもないのだが、ふとしたことで変化していくものだ。夫婦関係も、人生もだ。そういった「ふとしたこと」の中に潜む不可解さや深淵を書かせたら、やはり村上春樹の横に出るひとはいないかもしれない。さすがに読後は疲労感も感じたが良い作品である。 (2008-06-21)
日常生活って、現実的にはなにがあるということでもないのだが、ふとしたことで変化していくものだ。夫婦関係も、人生もだ。そういった「ふとしたこと」の中に潜む不可解さや深淵を書かせたら、やはり村上春樹の横に出るひとはいないかもしれない。さすがに読後は疲労感も感じたが良い作品である。 (2008-06-21)
村上さんの最高傑作あまりに小説的に巧みな村上春樹氏の計算された書き方は、どうもいろいろな読み方を、読み手側の視点に応じて許容するようだ。本書、戦後の日本社会全体に潜む問題を扱っているようにも読めるし、また純粋に個人の意識の問題をメッセージにしているようにも見える。非常に巧みな計算された書き方ができる、村上氏ならではの表現だ。
また、村上春樹氏の言葉の扱い方は、丁寧に巧みで美しく、そのタッチは、まさにすばらしい音楽を聴いているような錯覚すら思わせる。海外の、特にアメリカ文学から、引き出してきた特徴的な表現が、さらに独自の形で展開されていく。
本作品は、ばらばらに完成されてきたパーツがまとまりながら、3部作として完成したという、異例の流れでできた。国境の・・も、ねじまき鳥との関連で書いた作品だという。
今後、これを越える作品を村上さんが書けるのか、まったく違う主題に行くのかどうするのか。。ファンとしては期待し続けたいと思う。
(2008-06-15)
また、村上春樹氏の言葉の扱い方は、丁寧に巧みで美しく、そのタッチは、まさにすばらしい音楽を聴いているような錯覚すら思わせる。海外の、特にアメリカ文学から、引き出してきた特徴的な表現が、さらに独自の形で展開されていく。
本作品は、ばらばらに完成されてきたパーツがまとまりながら、3部作として完成したという、異例の流れでできた。国境の・・も、ねじまき鳥との関連で書いた作品だという。
今後、これを越える作品を村上さんが書けるのか、まったく違う主題に行くのかどうするのか。。ファンとしては期待し続けたいと思う。
(2008-06-15)
ほんまに共感できる??評価高いけどほんまに共感できたんかなあ?主人公しょーもなすぎ。ユーモア無し、個性無し、もちろん友達無しと、そら嫁さん家族から嫌われるわと納得。まあ登場人物皆基本個性なさ過ぎやけど。文体はキザやなーって思ったけどストーリーの進め方は確かに流石やなと思った。でもいかんせん登場人物の喋り方や行動にそれはないやろーのつっこみどころ満載。 (2008-05-02)
気が付いたら夜が明けていた昔ちらっと読んだ時にはもって回った、回りくどい文体で読みにくいと敬遠していました。
が、最近本棚を整理していた時に見つけたのでせっかくだから読んで見る事に。
・・・食わず嫌いは良くないですね。
様々な要素が詰まっていてさらには主人公の内的世界にまで何の断りもなく放り込まれるので
状況を把握できるまでには少し時間がかかるかもしれませんが、その過程すら楽しんでいくのがこの作品だと思います。 (2008-03-12)
が、最近本棚を整理していた時に見つけたのでせっかくだから読んで見る事に。
・・・食わず嫌いは良くないですね。
様々な要素が詰まっていてさらには主人公の内的世界にまで何の断りもなく放り込まれるので
状況を把握できるまでには少し時間がかかるかもしれませんが、その過程すら楽しんでいくのがこの作品だと思います。 (2008-03-12)
最高ですかなりの長編にもかかわらず、一気に読まずにはいられない面白さがあります。
村上春樹の独特の世界観といいますか、
とにかく常人にはおよそ想像のつかない
物語や出来事が繰り広げられるのです。
読み終えても不可解な部分は多いのですが
謎解きを考えるのではなく
流れるような言葉で繋がれた物語を
ただただ追うことに楽しさがあります。 (2008-02-29)
村上春樹の独特の世界観といいますか、
とにかく常人にはおよそ想像のつかない
物語や出来事が繰り広げられるのです。
読み終えても不可解な部分は多いのですが
謎解きを考えるのではなく
流れるような言葉で繋がれた物語を
ただただ追うことに楽しさがあります。 (2008-02-29)
・ ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
・ ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)
・ 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
・ 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
・ ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)
Tag : 村上春樹
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